超時空要塞マクロスセット
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超時空要塞マクロスセットのパッケージ一覧
超時空要塞マクロスセットのレビュー
超時空要塞マクロス VOL.1
2008-05-11 おっぺ
テレビシリーズの「マクロス」が始まった時、高校3年だったと思う。
SFファンのつもりだったので、〈スタジオぬえ〉のSFアニメはさぞや面白かろう……という感じで、期待して観始めたのではないか。
期待にたがわない、ワクワクできるスタートだったはずだ。主人公メカがあるわけではなく、つまりは〈ロボット物〉ではない。しかし、タイトルは似た形を取っても「ヤマト」や「ブルーノア」などのようなタイプともまるで違う。いよいよ、「ちゃんとしたSFアニメ」を拝めるのではないか、そんな興奮があった。
アニメーションとしての「絵」の動き等については、「イデオン」のアディゴなどで感動的なものを体験しており、しかし、「なんてきれいで統一された絵なんだろう」と当時は感嘆した。今見返せば、たとえばのちの映画版「愛・おぼえていますか」などと比べて、ずいぶんアラのある「絵」であり、そして、「愛・おぼえていますか」でさえ、今のテレビアニメのレベルからすると「やはり昔のアニメだから粗い」と言われるらしい(^^;)。
この「マクロス」の場合、さっそく次の回から(つまり、レギュラー放送の第1回めから)「なんてこった……」と観る者を嘆かせるキャラクターの無残さを見せてしまうのだが……当時は、ガンダムでもヤマトでもこんなものだったのだ。
「SF」として期待したプロット面だが、異星人とのファースト・コンタクト、カルチャー・ショックなど、確かに「面白い」部分がたらふくあった。「さすがだな〜」と楽しめていた記憶もある。
けれど、同じ「異星人との接触」をSFとして興奮すらさせてくれたのは、先行した「イデオン」だったし、最初のうちのワクワク感が過ぎ去っていくと、「SFとして」の期待と楽しみはだんだんだんだん無くなっていった。メカフェチなところはまるでないので、マクロスやバルキリーがどんなに精緻に描かれていても、それだけでは面白くなかったし……
けれど、美樹本晴彦のキャラクターには魅力があったし、少なくとも、本来最終回だったのだろう第27話「愛は流れる」までは確かに面白く観ていたと思う(放送が延長戦となり、無理やりのように引き延ばされた第28話「マイ・アルバム」以降は再び観ようと思ったこともない)。
一条輝とリン・ミンメイの行くたてが、スリリングだったのだ、実のところは。
リン・ミンメイというヒロインが、騒がれるほどの魅力的なキャラクターだったとは、感じてはいなかった。ただ、「どういう子なんだ?」という(笑)、それまでの『解り易い』アニメヒロインと違ったキャラクターに興味はあったのだと思う。
「マイ・アルバム」以降のミンメイは、まるで落魄れたスターそのままで、そうしたいわばスリリングな部分が失われてしまい、自然に楽しむことができなくなってしまったのだろう。
振り返った時、第4話「リン・ミンメイ」に始まって(もちろん、ミンメイはそれ以前第1話から登場はしているわけだが)、第9話「ミス・マクロス」を通過し、「愛は流れる」に至るまで、観ているこちらはミンメイの思考を勝手に深読みしたり、トレースしているつもりで単に妄想作成していたり(笑)、輝同様に思いきり振り回されていたのだ。この意味では、ミンメイはやはり観ていたファンにとっては、血肉を持った実在の「女の子」だったのだ。
映画「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」が製作された時、別に劇場まで出かけてわざわざ観ようとなど思わなかったし、実際、テレビ放映されるまで実物を観ることもなかったのだが、封切りされた頃にテレビで「予告編」CMが流れていた時、あっと実感したものがある。
短いスポットCMだが、見所たる華々しいシーンのあと、ミンメイの歌っている姿が映り、たぶんブリタイの声だったと思うのだが、「これが、ミンメイの歌……」と被さって終わる。そのミンメイのシーンを観た時に、思いがけなく感傷とも感動ともつかない思いが胸に湧いたのだ。
ああ……と思った。自分ではそんなにも感じていなかったが、いわば「ミンメイ・ショック」とでも言うべきものを、「マクロス」を観て、与えられていたんだな……と。
リン・ミンメイの歌う姿は、ゼントラーディに凄まじいまでのカルチャー・ショックを与えた。そして、ただ観ているだけの受動態の視聴者にも。
クライマックスたる「愛は流れる」は、決して映画版でのクライマックスに劣る出来ではなく、むしろ上回る部分が大きいと思っている。「味方殺しのカムジン」のセリフなど、ちりばめられた物がとても印象に残る。
何だかんだ言っても(言わなくても)、「マクロス」は思い出深い作品だったのだ。つまりは、そういうことだ。
SFファンのつもりだったので、〈スタジオぬえ〉のSFアニメはさぞや面白かろう……という感じで、期待して観始めたのではないか。
期待にたがわない、ワクワクできるスタートだったはずだ。主人公メカがあるわけではなく、つまりは〈ロボット物〉ではない。しかし、タイトルは似た形を取っても「ヤマト」や「ブルーノア」などのようなタイプともまるで違う。いよいよ、「ちゃんとしたSFアニメ」を拝めるのではないか、そんな興奮があった。
アニメーションとしての「絵」の動き等については、「イデオン」のアディゴなどで感動的なものを体験しており、しかし、「なんてきれいで統一された絵なんだろう」と当時は感嘆した。今見返せば、たとえばのちの映画版「愛・おぼえていますか」などと比べて、ずいぶんアラのある「絵」であり、そして、「愛・おぼえていますか」でさえ、今のテレビアニメのレベルからすると「やはり昔のアニメだから粗い」と言われるらしい(^^;)。
この「マクロス」の場合、さっそく次の回から(つまり、レギュラー放送の第1回めから)「なんてこった……」と観る者を嘆かせるキャラクターの無残さを見せてしまうのだが……当時は、ガンダムでもヤマトでもこんなものだったのだ。
「SF」として期待したプロット面だが、異星人とのファースト・コンタクト、カルチャー・ショックなど、確かに「面白い」部分がたらふくあった。「さすがだな〜」と楽しめていた記憶もある。
けれど、同じ「異星人との接触」をSFとして興奮すらさせてくれたのは、先行した「イデオン」だったし、最初のうちのワクワク感が過ぎ去っていくと、「SFとして」の期待と楽しみはだんだんだんだん無くなっていった。メカフェチなところはまるでないので、マクロスやバルキリーがどんなに精緻に描かれていても、それだけでは面白くなかったし……
けれど、美樹本晴彦のキャラクターには魅力があったし、少なくとも、本来最終回だったのだろう第27話「愛は流れる」までは確かに面白く観ていたと思う(放送が延長戦となり、無理やりのように引き延ばされた第28話「マイ・アルバム」以降は再び観ようと思ったこともない)。
一条輝とリン・ミンメイの行くたてが、スリリングだったのだ、実のところは。
リン・ミンメイというヒロインが、騒がれるほどの魅力的なキャラクターだったとは、感じてはいなかった。ただ、「どういう子なんだ?」という(笑)、それまでの『解り易い』アニメヒロインと違ったキャラクターに興味はあったのだと思う。
「マイ・アルバム」以降のミンメイは、まるで落魄れたスターそのままで、そうしたいわばスリリングな部分が失われてしまい、自然に楽しむことができなくなってしまったのだろう。
振り返った時、第4話「リン・ミンメイ」に始まって(もちろん、ミンメイはそれ以前第1話から登場はしているわけだが)、第9話「ミス・マクロス」を通過し、「愛は流れる」に至るまで、観ているこちらはミンメイの思考を勝手に深読みしたり、トレースしているつもりで単に妄想作成していたり(笑)、輝同様に思いきり振り回されていたのだ。この意味では、ミンメイはやはり観ていたファンにとっては、血肉を持った実在の「女の子」だったのだ。
映画「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」が製作された時、別に劇場まで出かけてわざわざ観ようとなど思わなかったし、実際、テレビ放映されるまで実物を観ることもなかったのだが、封切りされた頃にテレビで「予告編」CMが流れていた時、あっと実感したものがある。
短いスポットCMだが、見所たる華々しいシーンのあと、ミンメイの歌っている姿が映り、たぶんブリタイの声だったと思うのだが、「これが、ミンメイの歌……」と被さって終わる。そのミンメイのシーンを観た時に、思いがけなく感傷とも感動ともつかない思いが胸に湧いたのだ。
ああ……と思った。自分ではそんなにも感じていなかったが、いわば「ミンメイ・ショック」とでも言うべきものを、「マクロス」を観て、与えられていたんだな……と。
リン・ミンメイの歌う姿は、ゼントラーディに凄まじいまでのカルチャー・ショックを与えた。そして、ただ観ているだけの受動態の視聴者にも。
クライマックスたる「愛は流れる」は、決して映画版でのクライマックスに劣る出来ではなく、むしろ上回る部分が大きいと思っている。「味方殺しのカムジン」のセリフなど、ちりばめられた物がとても印象に残る。
何だかんだ言っても(言わなくても)、「マクロス」は思い出深い作品だったのだ。つまりは、そういうことだ。
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