出口のない海 

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『半落ち』の原作者・横山秀夫と佐々部清監督コンビが、市川海老蔵ほか豪華キャストの共演で贈る戦争ドラマ。太平洋戦争の終結を間近に控え、爆薬を積み敵艦に突撃する定員1名の潜水艦「回天」の乗組員として志願した4人の若者たちの群像を描く。
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出口のない海の作品情報
| レンタル開始日 | : | 2007-02-22 |
| 制作年 | : | 2006年 |
| 制作国 | : | 日本 |
| ジャンル | : | 邦画 / ドラマ / 戦争 |
| 品番 | : | DB-9042 |
| 脚本 | : | 山田洋次 |
| 原作 | : | 横山秀夫 |
| 音楽 | : | 加羽沢美濃 |
| 収録時間 | : | 121分 |
| メーカー | : | SHV松竹ホームビデオ |
| 音声仕様 | : | 日:ドルビーデジタル5.1ch、音声ガイド:ドルビーステレオ |
| 特典 | : | 予告編(2分/60秒/30秒)、特報(60秒/30秒)、TVスポット集(30秒/主題歌編15秒/感動編15秒) |
| 面層 | : | 片面2層 |
| 色 | : | カラー |
| 字幕 | : | 日 |
| 画面サイズ | : | ビスタ |
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出口のない海のレビュー
現在24件のレビューが投稿されています。
評価分布
| 星5つ | (4) | |
| 星4つ | (6) | |
| 星3つ | (7) | |
| 星2つ | (5) | |
| 星1つ | (2) | |
レビュー総合評価
(3.2点)
映画「出口のない海」を見たのが先か?山口県周南市大津島の回天記念館を見学に行ったのが先かは、良く覚えていないが、実物の回天と、映画の回天とは、微妙に違う気がした。
戦争ドラマ的映画で、戦争映画では無い!そこの所を間違え無い様に!
戦争ドラマ的映画で、戦争映画では無い!そこの所を間違え無い様に!
横山秀夫原作ということで鑑賞したが、「半落ち」、「クライマーズ・ハイ」、「ルパンの消息」や「震度0」と作風がまるっきり違った作品。「静かな戦争映画」といった印象。時代は太平洋戦争末期、海の特攻兵器と呼ばれた人間魚雷「回天」に乗って敵艦に激突するという極秘任務を志願した青年たちの姿が、切なく等身大に描かれている。甲子園の優勝投手であった並木浩二(市川海老蔵)も、その中の一人。並木は、野球に熱中していた頃や、戦争に行くと決めた日々を思い出しながら、艦長の出撃命令を待っていた・・。
回天の操縦方法の学習する青年たちの姿、潜水艦内の熱さや空気の薄さに耐え忍ぶ姿や自分が出撃する前に仲間が出撃していくのを目の当たりにする姿が、生々しくリアルに描出されている。操縦方法が結構難しいこと、出撃しても海底に激突して失敗に終わることもあること、また回天が故障しやすいものであることまで、丁寧に説明されている。
艦長(香川照之)が敵船を見つけ発進させるシーン、爆発音を聞いた時に整備員たちが目をつぶって合掌するシーンでは、涙が溢れた。後半はこのように心に迫るシーンが多かったのだが、前半はやや冗長な感じが。リアリズムにこだわりすぎたのかもしれない。主人公の行く末(ネタバレ自粛のため書けませんが)も、本当にあった話がベースになっているのだとか。
夢を追い続けた青年たちは、なぜ二度と戻れぬ作戦に身を投じたのか・・。愛する人を守れると信じ、お国のためと信じ、人間魚雷なるものが存在したことを自らの命で後世に伝えようとした青年たち。派手に「反戦」を掲げた作品ではないが、静かな流れに、自ら志願して散って行った青年たちの姿を通じて戦争の悲惨さが物語られているような気がする。
生きて帰れば卑怯者と蔑まれ、お国のために散って行くことが立派とされたこの時代・・死への恐怖と死ねないことへの恥辱の間で葛藤する並木という青年を描いている点では、組織の中で葛藤する人間の姿を描いた横山秀夫の他の作品と共通する部分がある。個人と「国家という組織」の間で揺れる一人の人間の心が、しっかりと見えるのである。並木が父親に「国家とはなんですか?」「敵とは誰ですか?」と尋ねるシーンがある。
当たり前の話だが、戦争とは国と国との戦いである。戦争の相手国の個人個人にも家族があり、戦争がもたらす悲しみはどの国の個人にとっても一緒のはずである。個人で考えた場合、「戦争はよくない」ということになっても、国と国になった場合なぜ争いは起きてしまうのだろうか?個人としては、皆が幸せに生きることを祈っていても、国という組織になった場合「お国のために死ぬ」ことを尊いとし、死ぬことを運命づけられる青年たちが実際存在したわけだ。脱出不能の海底の人間魚雷に閉じ込められる恐怖に晒された青年たち・・その不条理さに、控え目なトーンではあるが観る者にこくこくと迫ってくるような感じで、圧倒された。エンドロールに流れる竹内まりやが歌う主題歌「返信」自体は良い曲なのだが、作品のイメージに合っていないような。原作者横山秀夫の観客へのせっかくの問いかけが、このエンドロールの曲によって掻き消されたような印象を受けた。★3.4
回天の操縦方法の学習する青年たちの姿、潜水艦内の熱さや空気の薄さに耐え忍ぶ姿や自分が出撃する前に仲間が出撃していくのを目の当たりにする姿が、生々しくリアルに描出されている。操縦方法が結構難しいこと、出撃しても海底に激突して失敗に終わることもあること、また回天が故障しやすいものであることまで、丁寧に説明されている。
艦長(香川照之)が敵船を見つけ発進させるシーン、爆発音を聞いた時に整備員たちが目をつぶって合掌するシーンでは、涙が溢れた。後半はこのように心に迫るシーンが多かったのだが、前半はやや冗長な感じが。リアリズムにこだわりすぎたのかもしれない。主人公の行く末(ネタバレ自粛のため書けませんが)も、本当にあった話がベースになっているのだとか。
夢を追い続けた青年たちは、なぜ二度と戻れぬ作戦に身を投じたのか・・。愛する人を守れると信じ、お国のためと信じ、人間魚雷なるものが存在したことを自らの命で後世に伝えようとした青年たち。派手に「反戦」を掲げた作品ではないが、静かな流れに、自ら志願して散って行った青年たちの姿を通じて戦争の悲惨さが物語られているような気がする。
生きて帰れば卑怯者と蔑まれ、お国のために散って行くことが立派とされたこの時代・・死への恐怖と死ねないことへの恥辱の間で葛藤する並木という青年を描いている点では、組織の中で葛藤する人間の姿を描いた横山秀夫の他の作品と共通する部分がある。個人と「国家という組織」の間で揺れる一人の人間の心が、しっかりと見えるのである。並木が父親に「国家とはなんですか?」「敵とは誰ですか?」と尋ねるシーンがある。
当たり前の話だが、戦争とは国と国との戦いである。戦争の相手国の個人個人にも家族があり、戦争がもたらす悲しみはどの国の個人にとっても一緒のはずである。個人で考えた場合、「戦争はよくない」ということになっても、国と国になった場合なぜ争いは起きてしまうのだろうか?個人としては、皆が幸せに生きることを祈っていても、国という組織になった場合「お国のために死ぬ」ことを尊いとし、死ぬことを運命づけられる青年たちが実際存在したわけだ。脱出不能の海底の人間魚雷に閉じ込められる恐怖に晒された青年たち・・その不条理さに、控え目なトーンではあるが観る者にこくこくと迫ってくるような感じで、圧倒された。エンドロールに流れる竹内まりやが歌う主題歌「返信」自体は良い曲なのだが、作品のイメージに合っていないような。原作者横山秀夫の観客へのせっかくの問いかけが、このエンドロールの曲によって掻き消されたような印象を受けた。★3.4
3人が参考になったと評価しています。
映画にリアリティばかりを要求すると、ドキュメンタリーになってしまうかもしれませんが、それでもリアルさは必要だと感じます。
並木(市川海老蔵)の甲子園優勝投手で明治大学の元エースという役は・・・ハッキリ言ってミスキャストです。
まぁ・・でも頑張ってるというのは感じます。
でも、リアリティを出すんなら、後ろからとか遠目からとかで、吹き替えも可能だったんじゃないでしょうか。
その並木ですが、最後まで自分の意志を出してません。
テーマにぶち当たったその度に揺れ動きます。
最後に自分のテーマを手に入れているようで、それはものすごく退廃的です。
当時の青年はそういう意識だったのでしょうか?
はなはだ疑問ですし、戦後60年以上になった現代のクリエーターが、少々勘違いしながら表現しているようにも感じます。
戦争映画は、そろそろ、戦後レジュームを経て、ブツギリに肯定したり否定したりじゃなく、総括して終わりにしましょうや。
その後コマゴマなエピソードを表現しましょう。
原作者に惹かれましたが、やっぱこの監督は、ボク的にはダメだ。(苦笑)
並木(市川海老蔵)の甲子園優勝投手で明治大学の元エースという役は・・・ハッキリ言ってミスキャストです。
まぁ・・でも頑張ってるというのは感じます。
でも、リアリティを出すんなら、後ろからとか遠目からとかで、吹き替えも可能だったんじゃないでしょうか。
その並木ですが、最後まで自分の意志を出してません。
テーマにぶち当たったその度に揺れ動きます。
最後に自分のテーマを手に入れているようで、それはものすごく退廃的です。
当時の青年はそういう意識だったのでしょうか?
はなはだ疑問ですし、戦後60年以上になった現代のクリエーターが、少々勘違いしながら表現しているようにも感じます。
戦争映画は、そろそろ、戦後レジュームを経て、ブツギリに肯定したり否定したりじゃなく、総括して終わりにしましょうや。
その後コマゴマなエピソードを表現しましょう。
原作者に惹かれましたが、やっぱこの監督は、ボク的にはダメだ。(苦笑)
1人が参考になったと評価しています。
人間魚雷回天は、神風ほどではないがよく知られた特攻兵器。映画化もされている。何を今更とも思うが、知らない人もいるということだから、ま、良いか。しかし、近頃作られる戦争モノは、みんな同じ反戦スタイルでパターンもよく似ているけど、妙に安易な雰囲気が伝わってくるのはなぜだろう? これは、日本の戦争モノだけではなく、例えば、アウシュビッツを取り上げた外国映画でも同じことだ。安全地帯に立って、評価の定まったテーマをありきたりのパターンで作るからそうなるのかな?
1人が参考になったと評価しています。



