海を飛ぶ夢 
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『オープン・ユア・アイズ』のアレハンドロ・アメナーバル監督によるドラマ。四肢麻痺の障害を持つ主人公の男性が、尊厳死という魂の解放を求めて繰り広げる“闘い”を描く。2005年アカデミー賞外国語映画賞ほか、多数の映画賞を受賞。PG-12作品。
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海を飛ぶ夢の作品情報
| レンタル開始日 | : | 2005-10-05 | ||||||||||||
| 制作年 | : | 2004年 | ||||||||||||
| 制作国 | : | スペイン / フランス | ||||||||||||
| ジャンル | : | 洋画 / ドラマ | ||||||||||||
| 品番 | : | PCBG-70808 | ||||||||||||
| 原題 | : | MAR ADENTRO/THE SEA INSIDE | ||||||||||||
| 制作 | : | フェルナンド・ボバイラ | ||||||||||||
| 脚本 | : | マテオ・ヒル , アレハンドロ・アメナーバル | ||||||||||||
| 音楽 | : | アレハンドロ・アメナーバル | ||||||||||||
| 収録時間 | : | 121分 | ||||||||||||
| メーカー | : | ポニーキャニオン | ||||||||||||
| 音声仕様 | : | 西:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタル5.1ch | ||||||||||||
| 特典 | : | 監督コメンタリー、スタッフ&キャストフィルモグラフィー、予告編集 | ||||||||||||
| 面層 | : | 片面2層 | ||||||||||||
| 色 | : | カラー | ||||||||||||
| 字幕 | : | 日・吹・解 | ||||||||||||
| 画面サイズ | : | シネスコ | ||||||||||||
| 受賞履歴 | : |
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海を飛ぶ夢のレビュー
現在25件のレビューが投稿されています。
評価分布
| 星5つ | (10) | |
| 星4つ | (9) | |
| 星3つ | (5) | |
| 星2つ | (1) | |
| 星1つ | (0) | |
レビュー総合評価
(4.1点)
自ら死を望んだ実在の人物ラモン・サンペドロの手記「レターズ・フロム・ヘル」をアレハンドロ・アメナーバル監督が映画化したドラマで、人間の生と死について真摯に考えさせられた作品(実際、「日本尊厳死協会」のサイトを訪問して、自分も会員に登録しようかどうか真剣に考えました)。第77回アカデミー賞外国語映画賞を受賞。海に飛び込んで頭を強打し、首から下が不随になってしまったラモン(ハビエル・バルデム)は、26年間をベッドの上で過ごし、自ら命を絶つ決断をする。人権支援団体を通じて知り合った弁護士のフリアは、ラモンの話を聞くうちに強く彼に惹かれていく。不治の病を患ったフリアは、やがて自らも死を望み、ラモンの死を手伝うことを考えるのだった。
「どうしていつも微笑んでるの?」という問いかけに対し、「自分の意思で体を動かすことができないので、いつも微笑んでいるしかないんだよ」というラモン。ラモンが夢の中で海の上を飛ぶシーンや、そして夢の中でフリアとキスするシーンには、胸が締め付けられるような思いがした。「自殺しようとしたけど生き残ってしまった人間は罪に問われないが、死にたいと願う人間に手を差し伸べた人間は罪になる」というセリフは、尊厳死を法律の立場からだけで考えることの無意味さを、アメナーバル監督が必死に伝えようとしているメッセージの一端のように思える。
アメナーバル監督の死生観が痛いほど伝わってきて、人が生きるという意味、心が自由になるために死を選ぶという選択について、鑑賞中も鑑賞後も深く考えさせられた。「生きることは権利であり、義務ではない」というテーマについては、賛否両論あるであろう。この「尊厳死」という問題については、いくら議論を重ねたところで答えがでるものではない。しかし、自分がラモンの立場だったらと考えた場合、やはり心の自由を選択するのではないだろうか。
人間のエゴイズムだと言われるかもしれないが、やはり生きることは権利なのだと思う。自分がもし不治の病気にかかり死期が迫っているという診断がされた場合には、死期を引き延ばすためだけの延命装置は一切行ってほしくない。また、長期間にわたって植物状態に陥った場合については、一切の生命維持装置を取り外してほしいと思う。非常にデリケートな問題ではあるけれど、家族に負担をかけて心の自由を奪われてまで生きていたくはないと思う。
しかし、これに対していろいろな考え方があるのも事実。弟の死の選択に厳しく反対する兄のホセや、ラモンに影響を受け成長していく甥のハビなどもいる。また、カトリックの信仰の篤いスペインでは、自殺は許されない行為。「命が代償の自由は自由ではない」と主張する神父。彼を生かそうとする人、生きることに手を差し延べる人、愛する人、理解して死を手伝おうとする人、さまざまな立場からさまざまな考え方が提示されているようで、作品の奥深さと監督の作品への思い入れを改めて実感した。愛するからこそ、死を手伝うという考え方も理解できる。愛していなければ、きれいごとだけを並べていればよい。でも、愛していれば、その人の苦しみがわかり「死ぬことによって生きたい」という願いを叶えてあげたいと思える。
それにしても、55歳の役を演じている35歳のハビエルの演技は秀逸。特殊メイクの威力もあるのだろうけど、表情だけであれだけ自然に50代の役をこなせるって本当に素晴らしいの一言に尽きる。重いテーマの中にも、彼の笑みと朗らかさ、そして海の美しい映像が観る者に救いを与えてくれているような気がする。実話ベースという作品ではあるが、それを見事に脚色する叙情的かつ美しい色どりが、いつまでも心に残る余韻を与えてくれた。★4.6
「どうしていつも微笑んでるの?」という問いかけに対し、「自分の意思で体を動かすことができないので、いつも微笑んでいるしかないんだよ」というラモン。ラモンが夢の中で海の上を飛ぶシーンや、そして夢の中でフリアとキスするシーンには、胸が締め付けられるような思いがした。「自殺しようとしたけど生き残ってしまった人間は罪に問われないが、死にたいと願う人間に手を差し伸べた人間は罪になる」というセリフは、尊厳死を法律の立場からだけで考えることの無意味さを、アメナーバル監督が必死に伝えようとしているメッセージの一端のように思える。
アメナーバル監督の死生観が痛いほど伝わってきて、人が生きるという意味、心が自由になるために死を選ぶという選択について、鑑賞中も鑑賞後も深く考えさせられた。「生きることは権利であり、義務ではない」というテーマについては、賛否両論あるであろう。この「尊厳死」という問題については、いくら議論を重ねたところで答えがでるものではない。しかし、自分がラモンの立場だったらと考えた場合、やはり心の自由を選択するのではないだろうか。
人間のエゴイズムだと言われるかもしれないが、やはり生きることは権利なのだと思う。自分がもし不治の病気にかかり死期が迫っているという診断がされた場合には、死期を引き延ばすためだけの延命装置は一切行ってほしくない。また、長期間にわたって植物状態に陥った場合については、一切の生命維持装置を取り外してほしいと思う。非常にデリケートな問題ではあるけれど、家族に負担をかけて心の自由を奪われてまで生きていたくはないと思う。
しかし、これに対していろいろな考え方があるのも事実。弟の死の選択に厳しく反対する兄のホセや、ラモンに影響を受け成長していく甥のハビなどもいる。また、カトリックの信仰の篤いスペインでは、自殺は許されない行為。「命が代償の自由は自由ではない」と主張する神父。彼を生かそうとする人、生きることに手を差し延べる人、愛する人、理解して死を手伝おうとする人、さまざまな立場からさまざまな考え方が提示されているようで、作品の奥深さと監督の作品への思い入れを改めて実感した。愛するからこそ、死を手伝うという考え方も理解できる。愛していなければ、きれいごとだけを並べていればよい。でも、愛していれば、その人の苦しみがわかり「死ぬことによって生きたい」という願いを叶えてあげたいと思える。
それにしても、55歳の役を演じている35歳のハビエルの演技は秀逸。特殊メイクの威力もあるのだろうけど、表情だけであれだけ自然に50代の役をこなせるって本当に素晴らしいの一言に尽きる。重いテーマの中にも、彼の笑みと朗らかさ、そして海の美しい映像が観る者に救いを与えてくれているような気がする。実話ベースという作品ではあるが、それを見事に脚色する叙情的かつ美しい色どりが、いつまでも心に残る余韻を与えてくれた。★4.6
6人が参考になったと評価しています。
実在の人物ラモン・サンペドロの手記
「レターズ・フロム・ヘル」を元にした映画です
28年以上もの長い間
四肢麻痺の障害により動く事が出来ない
ラモンのたった一つの願い
それは永遠の眠りにつく事…
裁判で尊厳死を法廷で認めてもらうため
戦うのですが
彼の元には様々な思惑を抱いた人々が集まり、
彼を批判する者、同調する者、たしなめる者…と
彼と死について話し合います
こういう映画を見た後思うのは
やっぱり自分がそうなってしまったら
どうしたいか…
私も死にたいと思ってしまうと思う…けど
その状況になってみなければ
家族とのかかわりや色々なしがらみ、
自分の気持ち
何を優先するかで変わってくると思うし
とても難しい問題ですよね…
ラモンが海を、山を、空を
飛ぶ夢を見続けるのがとてもせつなく
胸がぎゅっと締め付けられました…
「レターズ・フロム・ヘル」を元にした映画です
28年以上もの長い間
四肢麻痺の障害により動く事が出来ない
ラモンのたった一つの願い
それは永遠の眠りにつく事…
裁判で尊厳死を法廷で認めてもらうため
戦うのですが
彼の元には様々な思惑を抱いた人々が集まり、
彼を批判する者、同調する者、たしなめる者…と
彼と死について話し合います
こういう映画を見た後思うのは
やっぱり自分がそうなってしまったら
どうしたいか…
私も死にたいと思ってしまうと思う…けど
その状況になってみなければ
家族とのかかわりや色々なしがらみ、
自分の気持ち
何を優先するかで変わってくると思うし
とても難しい問題ですよね…
ラモンが海を、山を、空を
飛ぶ夢を見続けるのがとてもせつなく
胸がぎゅっと締め付けられました…
2人が参考になったと評価しています。
海難事故により幼くして四肢の自由を奪われて以来、30年近くベッドで寝たきりの生活をする主人公の願いは唯一つ、それは自身の安らかなる死でした。。。当然のように死ぬ権利などは先進国においては認めていないわけで、それはすなわち生きる権利はあっても死ぬ権利はないということです。
死を願う彼のそばにはいろいろな人々が集まります。それこそ協力を申し出る人、願いを叶えたいと見届ける人、生きる大切さを説く人、自分の不幸を彼の不幸とすりかえて支えとして生きる人。彼はただ絶望に打ちのめされて死にたいだけなのに。。。なぜこうも人は人を慌しくさせて心をざわめかせるのか。。。
絶望的な状況であっても死ぬことが許されない倫理と法の世界にあって、思ってもみれば自分がこの世に生まれてきたのも両親という人任せであるならばして、死ぬのもチューブやらなんやら機械に囲まれて医者という人間の宣告を待つだけの人任せなのかと思うと涙が出てきました。誰にも泥を塗るような死に方だけはしたくない、でもそれができないというジレンマです。
初めて、まじめに、尊厳死を語れる作品と出会えた気がします。観終えて、バルデムという役者のスゴさをまざまざと実感しながら、モデルとなった方の安らかな冥福を祈りました。。。
死を願う彼のそばにはいろいろな人々が集まります。それこそ協力を申し出る人、願いを叶えたいと見届ける人、生きる大切さを説く人、自分の不幸を彼の不幸とすりかえて支えとして生きる人。彼はただ絶望に打ちのめされて死にたいだけなのに。。。なぜこうも人は人を慌しくさせて心をざわめかせるのか。。。
絶望的な状況であっても死ぬことが許されない倫理と法の世界にあって、思ってもみれば自分がこの世に生まれてきたのも両親という人任せであるならばして、死ぬのもチューブやらなんやら機械に囲まれて医者という人間の宣告を待つだけの人任せなのかと思うと涙が出てきました。誰にも泥を塗るような死に方だけはしたくない、でもそれができないというジレンマです。
初めて、まじめに、尊厳死を語れる作品と出会えた気がします。観終えて、バルデムという役者のスゴさをまざまざと実感しながら、モデルとなった方の安らかな冥福を祈りました。。。
1人が参考になったと評価しています。
内容が予想できたので避けていたが、ハビエル・バルデムが
主演ということで見た。
難しい役だがしっかりと演じきった彼の演技力は凄かった。
全身麻痺をしている患者のために、眼球の動きで意思を
示せる装置が開発された。ある患者が発した最初の言葉は
「殺してくれ」だったそうだ。尊厳死の問題は本当に
難しいことだと思う。生死の線引きを誰が出来るというのか?
だが現実に苦しみ続ける人々を思うと必要悪なのかも。
余命何か月と宣告されるのも辛いだろうが、終わりの見えない
苦しみも、本人と家族たちにとって非情なものであるかも
しれない。もし、自分が同じ立場ならどう行動しただろうかと
考えさせられた。間違いなく「飛ぶ夢」は見るだろうが。。。
主演ということで見た。
難しい役だがしっかりと演じきった彼の演技力は凄かった。
全身麻痺をしている患者のために、眼球の動きで意思を
示せる装置が開発された。ある患者が発した最初の言葉は
「殺してくれ」だったそうだ。尊厳死の問題は本当に
難しいことだと思う。生死の線引きを誰が出来るというのか?
だが現実に苦しみ続ける人々を思うと必要悪なのかも。
余命何か月と宣告されるのも辛いだろうが、終わりの見えない
苦しみも、本人と家族たちにとって非情なものであるかも
しれない。もし、自分が同じ立場ならどう行動しただろうかと
考えさせられた。間違いなく「飛ぶ夢」は見るだろうが。。。
2人が参考になったと評価しています。







