悪人
吉田修一のベストセラー小説を、妻夫木聡と深津絵里主演で映画化。恋人も友人もなく、祖父母と暮らす土木作業員の清水祐一と、アパートと職場を往復するだけの退屈な毎日を送る馬込光代。偶然出会ったふたりは愛し合うが、祐一にはある秘密があった。PG12
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悪人の作品情報
| レンタル開始日 | : | 2011-03-04 | |||||||||||||||
| 制作年 | : | 2010年 | |||||||||||||||
| 制作国 | : | 日本 | |||||||||||||||
| ジャンル | : | 邦画 / ドラマ | |||||||||||||||
| 品番 | : | TDV21062R | |||||||||||||||
| 脚本 | : | 吉田修一 , 李相日 | |||||||||||||||
| 原作 | : | 吉田修一 | |||||||||||||||
| 音楽 | : | 久石譲 | |||||||||||||||
| 収録時間 | : | 139分 | |||||||||||||||
| メーカー | : | アミューズソフトエンタテインメント | |||||||||||||||
| 音声仕様 | : | 日:ドルビーデジタル5.1ch/ドルビーステレオ | |||||||||||||||
| 面層 | : | 片面2層 | |||||||||||||||
| 色 | : | カラー | |||||||||||||||
| 字幕 | : | 日 | |||||||||||||||
| 画面サイズ | : | ビスタ | |||||||||||||||
| 受賞履歴 | : |
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悪人のレビュー
現在49件のレビューが投稿されています。
大切な人に裏切られる。大切な人が突然いなくなる。孤独と喪失を突きつけられた作品でした。
個性派俳優の素晴らしい演技なのですが、それぞれのエピソードが濃すぎるからか辛すぎてふとした幸せを感じられずに最後まで見たというのが感想です。
皆を笑わせてくれた漢方医が実は悪人だった祐一の祖母の話。
松尾スズキの豹変ぶりと希林さんのおびえたうつろな姿に、身近に同様のケースを聞いたことがあるからより恐ろしくぞっとしました。
被害者の父の「あんた本当に大切な人はおるね?中略。今の世の中大切か人がいない人間が多すぎる。」この映画のなかでもっとも印象に残ったセリフです。
大切な人がいればこそ、殺意あっても踏みとどまることができた父の姿と、悪辣な大学生のおびえ切った顔との対比、友人の中でたった一人被害者を慮っていた青年の正当な気持ちの表現にこの映画の秀逸さを感じました。
岡田将生の悪党が胴にいっていて、もしかしてこういうタイプ?と思わせるほどでしたね。ファンの皆さまごめんなさい。
絵里ちゃんに妻夫木くんがリードされて、演技を引きさだれているように見えました。
生彩のない孤独な男のマグマ溜りのような鬱憤。ぼさぼさの髪、丸い背中。
女性ならば遠慮してしまうようなタイプを全身で演じています。これからの成長がますます楽しみです。
光石研さんの誰に対しても見せられる男気がとても素敵でした。
個性派俳優の素晴らしい演技なのですが、それぞれのエピソードが濃すぎるからか辛すぎてふとした幸せを感じられずに最後まで見たというのが感想です。
皆を笑わせてくれた漢方医が実は悪人だった祐一の祖母の話。
松尾スズキの豹変ぶりと希林さんのおびえたうつろな姿に、身近に同様のケースを聞いたことがあるからより恐ろしくぞっとしました。
被害者の父の「あんた本当に大切な人はおるね?中略。今の世の中大切か人がいない人間が多すぎる。」この映画のなかでもっとも印象に残ったセリフです。
大切な人がいればこそ、殺意あっても踏みとどまることができた父の姿と、悪辣な大学生のおびえ切った顔との対比、友人の中でたった一人被害者を慮っていた青年の正当な気持ちの表現にこの映画の秀逸さを感じました。
岡田将生の悪党が胴にいっていて、もしかしてこういうタイプ?と思わせるほどでしたね。ファンの皆さまごめんなさい。
絵里ちゃんに妻夫木くんがリードされて、演技を引きさだれているように見えました。
生彩のない孤独な男のマグマ溜りのような鬱憤。ぼさぼさの髪、丸い背中。
女性ならば遠慮してしまうようなタイプを全身で演じています。これからの成長がますます楽しみです。
光石研さんの誰に対しても見せられる男気がとても素敵でした。
10人中、10人が参考になったと評価しています。
ここ数年見た邦画のなかで「ダントツで一番」かもしれない。最高に素晴らしい映画だった…あまりにも凄すぎてこのレビューに言いたいことが上手く書き込めないかもしれない…
「苦しくて・切なくて・やり切れなくて・哀しくて・激しい」刹那に出会った男と女の逃避行…
間違いなく妻夫木君の代表作だと思うけど…やっぱり「踊る…」と比べることがおこがましいほどの、深津ちゃんの半端ない演じきり方が、哀しく切なく…そして美しかった…
さらにその他脇を固める、樹木、柄本、満島、岡田など…演じる全ての意味ある人物達がなければ、これほどの完成度はなかっただろう…
とどのつまり全てのキャストをまとめ上げこの作品を完成させた、李監督が一番スゴイんだろうなぁ…ロケーションも最高だし、全てのシーン全ての人物が、とても細密に丁寧に計算しつくされていて、本当に一分の隙もない…この監督、天才だねぇ〜
テーマがテーマなので、正直ズド〜ンンンとはらわたに染みこんで、決して「楽しい・愉快な気持ち」にはならない…けれど観終わった後、これだけしばらく余韻に浸った作品は今までなかったかも知れない…
「人の絆」とは…あの灯台の灯は「二人の未来」を照らしてはくれなかったのか…
「苦しくて・切なくて・やり切れなくて・哀しくて・激しい」刹那に出会った男と女の逃避行…
間違いなく妻夫木君の代表作だと思うけど…やっぱり「踊る…」と比べることがおこがましいほどの、深津ちゃんの半端ない演じきり方が、哀しく切なく…そして美しかった…
さらにその他脇を固める、樹木、柄本、満島、岡田など…演じる全ての意味ある人物達がなければ、これほどの完成度はなかっただろう…
とどのつまり全てのキャストをまとめ上げこの作品を完成させた、李監督が一番スゴイんだろうなぁ…ロケーションも最高だし、全てのシーン全ての人物が、とても細密に丁寧に計算しつくされていて、本当に一分の隙もない…この監督、天才だねぇ〜
テーマがテーマなので、正直ズド〜ンンンとはらわたに染みこんで、決して「楽しい・愉快な気持ち」にはならない…けれど観終わった後、これだけしばらく余韻に浸った作品は今までなかったかも知れない…
「人の絆」とは…あの灯台の灯は「二人の未来」を照らしてはくれなかったのか…
6人中、6人が参考になったと評価しています。
誰が悪人で誰が悪人でないか。そんな事には拘りなく、運命に弄ばれながらも唯、現在この煌めくような一瞬を精一杯生きた二人の物語です。
佳乃(満島ひかり)は、都会へ出て保険外交員を勤めるものの、いざという時には親を頼ってしまう親離れしていない甘えっ子。人並みに恋愛願望はあるものの、憧れのイケメンには相手にされていない様子。一方で祐一(妻夫木聡)は海辺の田舎町で身体の不自由な老人の世話をしながらの肉体労働。女性と出会う機会もないまま、無味乾燥の毎日でした。そんな二人が出会い系サイトで知り合うのですが、小悪魔的な佳乃に惹かれる祐一に対し、プライドだけは一人前の佳乃は「お金払ったらしてあげる」状態。そんなある日、佳乃の無惨な死体が崖の下から見つかります・・・。
一方、場面は変わって紳士服売場。商業用の笑顔で対応する店員・光代(深津絵里)。相手に合わすだけの存在感のない毎日。ある日出会い系サイトで祐一と出会い、いきなりホテルへ連れ込まれた光代でしたが、やがて彼の隠された優しさに惹かれていくのでした・・・。
日常生活の随所に見え隠れする明らかな”悪意”。意識的・無意識に拘わらず、人の心に潜んでいるそれを、この作品は執拗に描写します。表面上は穏やかに振る舞っていても、世の中に渦巻いている数限りない悪意。なのに、悪人と呼ばれる人は僅か。それは何故?・・・。
一方で、佳乃の殺人はあっけないほど簡単に起こります。たった一人の娘を、誰がこんな姿に! 父・佳男(柄本明)は茫然自失の中、意を決して犯人を探しに町へ出ます。そして明らかになっていく数々の事実。イケメンの大学生・圭吾(岡田将生)に山の中で車を降ろされた後誰かに襲われた事。出逢い系サイトで売春まがいの行為をしていた事。そしてそこでメール交換をしていた祐一が捜査線上に浮上して来ます・・・。
しかし、父・佳男は総てを知っているように大学生・圭吾を責めます。何故あんな場所に娘を置き去りにしたのか、そこで何が起こるか予想できなかったのか、と。そして悟ったように静かに私達に語ります。
「あんた、大切な人はおるね? その人の幸せな様子を思うだけで、自分まで嬉しくなってくるような人は。今の世の中、大切な人がおらん人が多すぎる。・・・」
その大切な人を見つけた祐一と光代は、何故もっと早く巡り合えなかったのかと悔やみますが、時既に遅く逃避行へと向かいます。やがて行きつく先は見えているのに、それでも二人は貪る様に抱き合います。まるで、“悪人”は“淋しい”と同義語であるかのように。LASTシーンの二人を見て、私達は悟ります、誰が悪人で誰が悪人で無いかを・・・。
願わくは、その二人の想いが、永遠である事を祈るばかりです。
佳乃(満島ひかり)は、都会へ出て保険外交員を勤めるものの、いざという時には親を頼ってしまう親離れしていない甘えっ子。人並みに恋愛願望はあるものの、憧れのイケメンには相手にされていない様子。一方で祐一(妻夫木聡)は海辺の田舎町で身体の不自由な老人の世話をしながらの肉体労働。女性と出会う機会もないまま、無味乾燥の毎日でした。そんな二人が出会い系サイトで知り合うのですが、小悪魔的な佳乃に惹かれる祐一に対し、プライドだけは一人前の佳乃は「お金払ったらしてあげる」状態。そんなある日、佳乃の無惨な死体が崖の下から見つかります・・・。
一方、場面は変わって紳士服売場。商業用の笑顔で対応する店員・光代(深津絵里)。相手に合わすだけの存在感のない毎日。ある日出会い系サイトで祐一と出会い、いきなりホテルへ連れ込まれた光代でしたが、やがて彼の隠された優しさに惹かれていくのでした・・・。
日常生活の随所に見え隠れする明らかな”悪意”。意識的・無意識に拘わらず、人の心に潜んでいるそれを、この作品は執拗に描写します。表面上は穏やかに振る舞っていても、世の中に渦巻いている数限りない悪意。なのに、悪人と呼ばれる人は僅か。それは何故?・・・。
一方で、佳乃の殺人はあっけないほど簡単に起こります。たった一人の娘を、誰がこんな姿に! 父・佳男(柄本明)は茫然自失の中、意を決して犯人を探しに町へ出ます。そして明らかになっていく数々の事実。イケメンの大学生・圭吾(岡田将生)に山の中で車を降ろされた後誰かに襲われた事。出逢い系サイトで売春まがいの行為をしていた事。そしてそこでメール交換をしていた祐一が捜査線上に浮上して来ます・・・。
しかし、父・佳男は総てを知っているように大学生・圭吾を責めます。何故あんな場所に娘を置き去りにしたのか、そこで何が起こるか予想できなかったのか、と。そして悟ったように静かに私達に語ります。
「あんた、大切な人はおるね? その人の幸せな様子を思うだけで、自分まで嬉しくなってくるような人は。今の世の中、大切な人がおらん人が多すぎる。・・・」
その大切な人を見つけた祐一と光代は、何故もっと早く巡り合えなかったのかと悔やみますが、時既に遅く逃避行へと向かいます。やがて行きつく先は見えているのに、それでも二人は貪る様に抱き合います。まるで、“悪人”は“淋しい”と同義語であるかのように。LASTシーンの二人を見て、私達は悟ります、誰が悪人で誰が悪人で無いかを・・・。
願わくは、その二人の想いが、永遠である事を祈るばかりです。
4人中、4人が参考になったと評価しています。
切ない人ばかり出てくる作品です。そして、それが芸達者な人達なのでより一層話しにのめり込めます。それぞれの出演者に伏線がありますが、不必要に話を複雑にしておらず頭をひねくりたおして観ずとも楽しめます。出会い系に何かを求める満島ひかりさんしかり、そういったことを知らない柄本明さん,エプロン姿のお母さんが代名詞になりつつある宮崎美子さんの夫婦しかり、深津絵里さんしかり、妻夫木聡さんしかり、その妻夫木さんを息子として育てる樹木希林さんしかり、誰もが何かを背負って生きている人たちを好演しています。また、光石研さんも本作では自殺せずにがんばっていますし、松尾スズキさんの豹変振りも見事です。139分と2時間超えの作品ですが、見ごたえありました。本作のちょっとした見所は、3人の顔です。先ずは柄本明さんが置き去りにした男に飲食店内で大工道具をもって殴りかかろうとする時の顔,深津絵里さんが妻夫木さんに首を絞められたときのうっ血していく様子,妻夫木さんが犯人と分かってからの樹木希林さんの虚ろな顔です。何が善人で何が悪人か分からなくなってきた人が観るのに適した作品です。
4人中、4人が参考になったと評価しています。
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