にごりえ 
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日本映画の黄金時代を支えた独立プロによる名作を紹介するシリーズに、樋口一葉の3つの短編小説「十三夜」「大つごもり」「にごりえ」をオムニバス形式で映画化した今井正監督作品が登場。明治時代の市井の片隅に生きた女たちの苦悩と哀しみを描く。
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にごりえの作品情報
| レンタル開始日 | : | 2004-10-22 | |||
| 制作年 | : | 1953年 | |||
| 制作国 | : | 日本 | |||
| ジャンル | : | 邦画 / ドラマ | |||
| 品番 | : | ADE0395 | |||
| 原作 | : | 樋口一葉 | |||
| 収録時間 | : | 130分 | |||
| メーカー | : | 新日本映画社 | |||
| 音声仕様 | : | 日:モノラル | |||
| 面層 | : | 片面2層 | |||
| 色 | : | モノクロ | |||
| 画面サイズ | : | スタンダード | |||
| 受賞履歴 | : |
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にごりえのレビュー
現在3件のレビューが投稿されています。
評価分布
| 星5つ | (2) | |
| 星4つ | (1) | |
| 星3つ | (0) | |
| 星2つ | (0) | |
| 星1つ | (0) | |
レビュー総合評価
(4.7点)
3つのエピソードのうちで、最初の「十三夜」が、静謐、端正な映像で一番良いと感じた。上流階級の官吏に嫁いだ貧しい家(しかしその言葉遣いからかつては由緒ある士族の家であったことが知られる)の女が、夫の非人間的な仕打ちに耐えかねて家出してくる。しかし、実家に娘を迎える余裕はなく、それを察した女は家に戻る。帰り道で乗った人力車の車夫はかつてあこがれた幼なじみの身を持ち崩した姿、といった物語が哀切であり、明治初めの街並みや、貧しいながら十三夜にススキや団子を供えた長屋の様子が美しい。丹阿弥谷津子と芥川比呂志の短い道行きの、折り目正しい演技が強く心に残る。「大つごもり」は、久我美子の貧しい奉公人とその親代わりの叔父叔母の風情と、主家の娘たち(1人は岸田今日子だった)の華美な様子の対照に原作にない階級的視点を感じさせる。結末は原作どおりながらしゃれていて、樋口一葉が同時期の作家の中で今も読まれるただ一人であるゆえんが分かる。一番長い「にごりえ」はもっとも普通な、痴情のもつれによる悲劇を描いたドラマとなっていたと思えるが、男宮口精二をはさんだ娼妓淡島千景と妻杉村春子が、ともに出色の演技だった。オープン・クレジットに「文学座総出演」とあるが、たしかに、中谷昇、小池朝雄、北村和夫など、その後名を知られる新劇俳優を見ることができる。三津田健、中村伸夫、荒木道子、十朱久雄といったところも懐かしい。とても感動的というわけではないが、長く映画史に残る日本映画の名作だろう。
格差社会明治の断面を描いたオムニバス。社会の不平等に向ける一葉の目は、ディケンズやドストエフスキーと同じ。
とかくサヨなどと色眼鏡で見られがちな独立プロ作品ですが、そんな先入観からコレを見ないと損をしますよ。
久我美子きれい。芥川比呂志男前。放蕩息子な仲谷昇、かっこいい。「七人の侍」の久蔵とは全く違う宮口精二のダメ男。でも、いいじゃないですか、一休みして心に湿り気をあげましょう。
セクハラ、パワハラがまかり通る暗い世相の中に生きる寄る辺ない人々が愛おしい。
「大つごもり」は原作も大好きです。O・ヘンリーを思わせるオチは出色の出来。
とかくサヨなどと色眼鏡で見られがちな独立プロ作品ですが、そんな先入観からコレを見ないと損をしますよ。
久我美子きれい。芥川比呂志男前。放蕩息子な仲谷昇、かっこいい。「七人の侍」の久蔵とは全く違う宮口精二のダメ男。でも、いいじゃないですか、一休みして心に湿り気をあげましょう。
セクハラ、パワハラがまかり通る暗い世相の中に生きる寄る辺ない人々が愛おしい。
「大つごもり」は原作も大好きです。O・ヘンリーを思わせるオチは出色の出来。
日本にこんな凄い映画があったなんて・・・レビューの口開けを担当できるのは畏れ多いくらいですが、光栄でもあります。洋物には「天井桟敷の人々」だとか「舞踏会の手帖」だとか、いいものがあり、邦画では、黒澤とか小津しかないようなことを言いますが、この作品は、世界に誇れる出来です。勿論、樋口一葉の原作に負うところが大きいのでしょうが、脚本、監督、演技、どれをとっても素晴らしいです。セリフが多くて、セリフ中心なので、ドラマ作りの作法からケチをつける向きもあるかもしれませんが、良いものは良いとしか言いようがありません。お奨め、と言うより、必見です。







